インナーマッスルという言葉を1度は耳にしたことがあると思います。インターネットで調べると様々な筋肉の名前を目にしますが、インナーマッスルは実は造語であり定義はありません。今回は、どのような筋肉が「インナーマッスル」と呼ばれているのかをお話ししていきたいと思います。
人間の体には、「動かす筋肉」と「支える筋肉」の2種類の筋肉があり、動かす筋肉を「アウターマッスル」、 支える筋肉を「インナーマッスル」と呼びます。皆さんが、普段筋力トレーニングなどで強化しているのは、動かす筋肉である「アウターマッスル」です。この筋肉は、体の外側に多く分布し大きな力を出すため、パワーは大きい反面、持久力がないのが特徴です。
一方、体の奥に存在する「インナーマッスル」という筋肉は、パワーが小さい反面、持久力があるのが特徴で、主に姿勢を支えたり運動をするときの軸となる筋肉です。
例えるなら、アウターマッスルが扉、インナーマッスルが蝶番とでもいいましょうか。大きな扉を動かすためには、頑丈な蝶番が必要です。蝶番が弱ければ、重い扉を支えられず、すぐに壊れてしまいます。
同様に、インナーマッスルが弱いのにアウターマッスルばかり鍛えると、じきにインナーマッスルが壊れてしまい、いわゆる「ぎっくり腰」や「寝違え」、「筋違え」などの原因になります。ほかにも、壊れてはいなくても、インナーマッスルに負担がかかることで、「コリ」と言われている状態になるのです。
先述のとおり、筋力トレーニングで鍛えられるのはアウターマッスルだけです。では、インナーマッスルはどのようにすると鍛えられるでしょうか?
皆さんが一番気になるところだと思いますが、実は「ストレッチ」なのです。
ポイントとしては、ちょっと痛い位のストレッチが一番インナーマッスルにアプローチするので、ラジオ体操やヨガなどは非常に効果的でしょう。特別な器具が不要で日常生活に手軽に取り入れやすいので、ぜひインナーマッスルを鍛えて怪我をしない身体を作りましょう。
次回はさらにインナーマッスルの機能について深掘りしていきます。それではまた。