こだわりの暖簾
(掲載:2022年4月 回帰 第9号)
江戸の養生文化をこだわりの製法で今に伝える、一心堂本舗の養生逸品シリーズ。商品名の由来である歴史上の人物、源為朝、坂田金平、歌川広重などを用いたパッケージのデザインにも注目したい。
【一心堂本舗 株式会社】
東京都千代田区麹町2-4-11サイト情報 https://www.isshin-do.co.jp/
「嗚呼…」。開けた瞬間に、香ばしい玉ねぎの香りが脳を“スン”と刺激し、食欲をそそる。この時点で、もううまい。一口含むと豊かな香りが口一杯に広がり、鼻から抜けていく。味は薄すぎず濃すぎず、歯応えはサクッと柔らかめ。派手さはないのに奥深く、一瞬で虜になったのは今年のはじめ。たまたま小売店の臨時販売で手にしたのが始まりだ。
目下のところ、ビールや濃いめのハイボールのツマミにしたり、休日はNetflixのお供にしている。地味な見た目とは裏腹に、私の中では既に絶大な存在だ。
古くは養生食だった国産の玉ねぎをはじめ、ごぼう、かぼちゃなど、素材をまるごと練りこんだ当シリーズはラインナップを豊富に揃えており、開発の経緯にメーカーのこだわりと本気を感じる。一心堂本舗の所在地は意外にもご近所さん。弊社も以前は麹町に事務所を構えていたこともあり、ぐっと親近感を覚えた。
この商品、販売店は東急ハンズやロフト(一部店舗)と限られてはいるが、ネット販売もしているとのこと。上質な包装と目を引くデザインは、ちょっとした手土産にも抜群だろう。まずはお試しあれ!
松本隆宏(文/山本さくら)
回帰 記事一覧に戻る »