時空の旅

「神奈川県小田原市」
歴史と文化が香る 美しい街で ゆるり旅

(掲載:2020年10月 回帰 第3号)

【小田原市】

神奈川県西部に位置する。人口189,000人。戦国時代は、関東一円を支配した東の覇者北条氏の本拠地であり、江戸時代は城下町、宿場町として栄えた。主な特産物はかまぼこや小田原提灯。特にかまぼこは全国的にも有名である。

都内からのアクセスが良く、富士、箱根、伊豆へと続く旧宿場町「小田原」。明治期以降になると、その穏やかな気候と風光明媚な情景は、多くの要人達から愛され保養地として人気を集めた。市のシンボルである小田原城は、秀吉の天下統一に向け北条攻めの舞台となった難攻不落の名城だ。 天守閣の外回廊に出ると、東は相模湾、西は箱根、南は真鶴に伊豆半島、北は丹沢と素晴らしい景色が一望できる。
街を歩くと、特産品であるかまぼこの店を多く見かける。創業200年以上になる老舗蒲鉾店「田代吉右衛門本店」では、小田原近海で獲れた高級白身魚を使用。噛むたびに広がる魚の風味と、プリプリとした弾力は一度食べるとやみつきになるだろう。
また、小田原はうなぎの名店揃いでもある。熟練した職人技と確かな素材が生み出すその味は、ふかふかで口の中でとろけてしまう程の絶品だ。桜・菖蒲・紫陽花・梅など、四季のロケーションを愛でながら、ぜひ小田原の美味しいグルメにも触れていただきたい。

松本 隆宏(文/山本さくら)

天守閣回廊から望む小田原の街並みとその向こうに広がる美しい相模湾。
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「報徳二宮神社」 小田原の偉人、二宮尊徳を祀った神社。 小田原城北側に隣接する。

小田原といえば行列必須の「松琴楼」。一度食べたら忘れられない極上のうなぎをお試しあれ。