ヘルスラボ

いろいろな腰痛の原因はどのインナーマッスルか?

(掲載:2025年1月号 回帰 第20号)

さて今回は「いろいろな腰痛の原因はどのインナーマッスルか?」についてお話したいと思います。

これは私が大学院で研究しているテーマのひとつでもありますが、皆さんはぎっくり腰の原因はどの筋肉だと思いますか?
ほとんどの方が「腰に触れる筋肉」だと思っているのではないでしょうか?ぎっくり腰になると、湿布を貼ったり、冷やしたり、もしくは温めたりといったケアをしますよね。

でも、もしその「腰にある筋肉」が原因ではないとしたら、どうでしょうか?実は、ぎっくり腰や腰痛の原因となる筋肉はひとつではありません。
原因は「動きの中」でわかるのです。

座ると痛い腰痛

これは、座った瞬間に痛い、または長時間座っていると痛む腰痛です。
筋肉が無理やり引き伸ばされることで痛みが出るため、このタイプの腰痛は座ったときに引き伸ばされる筋肉、つまり体の後ろ側にある筋肉が関係しています。

英語で腰痛は「ローバックペイン」と言いますが、これは「背中の下の痛み」という意味です。
まさに座ると痛い腰痛は、腰の筋肉とお尻の筋肉が原因になりやすいのです。

座ると立ち上がれない腰痛

これは、長時間座った後に立ち上がった瞬間や、長時間運転をした後に車から降りるときに痛む腰痛です。この場合、立ち上がったときに引き伸ばされる筋肉が悪いと考えられます。主に体の前面にある筋肉が原因となり、特に「腸腰筋」が代表的な原因筋です。

他にもさまざまな動きによって痛みを引き起こす筋肉が変わりますが、痛みの部位として感じるのは「腰」です。原因が異なっても痛む場所は腰なので、腰の治療をしようとする方が多いですが、原因が違えば治らないのです。もし、なかなか治らない腰痛がある場合、それは単に原因が分かっていないだけかもしれません。

私たち日本電気治療協会の「ハイボルト治療」には、長年治らない腰痛の患者様が多く来られます。
なかなか治らない腰痛は一度検査を受けてみることをおすすめします。

ご自分に当てはまる方は、ぜひ次のリンクより動画をご覧のうえ、ストレッチをしてみてください。

“座り型腰痛” 改善ストレッチ >

“立ち上がり型腰痛” 改善ストレッチ >

【筆者プロフィール】

羽田野 龍丈

NPO法人 日本電気治療協会 理事長
はしもと接骨院 総院長
1976年神奈川県生まれ 日大三高出身
羽田野式ハイボルト治療創始者。羽田野式インナーマッスル理論考案者。

平成20年神奈川県相模原市橋本に、はしもと接骨院を開業。
平成24 年3月 NPO 法人日本電気治療協会を設立。
全国の接骨院に治療技術「羽田野式」を指導する。セミナー受講生は1000人を超え、全国に300を超える認定院を持つ。著書に『体の不調の90%は「腸腰筋」だった』がある。

 

【会社情報】
はしもと接骨院
住所 : 〒252-0143 神奈川県相模原市緑区橋本2-10-24
Tel : 042-705-9622
HP:http://hashimotosekkotuin.com