ヘルスラボ

腸腰筋をさらに効率良く鍛える方法

(掲載:2024年7月号 回帰 第18号)

皆さんこんにちは。羽田野“腸腰筋”龍丈です。

前回は腸腰筋をどのようにして鍛えるか?というお話をさせていただきました。今回は、その腸腰筋をさらに効率よく鍛える方法についてお話をしていきます。
腸腰筋はインナーマッスルといって、伸ばされて鍛えられる方が効率が良いというお話をしました。

ですが、さらに効率よく鍛える方法として「高周波EMS」で鍛えるという方法があります(上図参照)。

これはどういう意味かというと、インナーマッスルを鍛えるには3つ条件があり、

① 伸ばす力
② 押す力
③ 高電圧または高周波の電気

と言われています。

電気で筋肉を鍛えるというと、皆さんはシックスパッドのような電気の刺激をイメージすると思いますが、シックスパッドは低周波EMSと言って、アウターマッスルを鍛えます。いわゆる、外にある大きな筋肉です。なので、腹筋をバキバキに割りたいということであれば、 シックスパッドは非常に効果的です。しかし、インナーマッスルを鍛えるという場合は、高周波EMSが必要になってきます。

以前もお話しした通り、 インナーマッスルを鍛えることによって、姿勢が良くなり、代謝が良くなり、 体温が上がり、柔軟性が上がり、疲れになり、痛みにくくなり、回復しやすくなり、血圧・血糖値・中性脂肪・コレストロールが下がり、ガンやアルツハイマーの予防、そして改善が見込める、という研究結果が発表されています。

ということは、バキバキに鍛えて腹筋を割りたいという人は「低周波EMS」、体の奥の筋肉をしっかり鍛えて、柔軟性のある健康な体になりたい方は「高周波EMS」ということになるわけです。

私が治療しているなかにトップアスリートが何人もいますが、野球、サッカー、ラグビー、相撲、どの選手も自身でインナーマッスルを鍛えるのは非常に難しいため、高周波EMSを使っています。実はこの高周波EMSのメソッドも「羽田野式」なんです。

では、次回は「具体的に高周波EMSってなんなの?」についてお話ししたいと思います。お楽しみに。

【筆者プロフィール】

羽田野 龍丈

NPO法人 日本電気治療協会 理事長
はしもと接骨院 総院長
1976年神奈川県生まれ 日大三高出身
羽田野式ハイボルト治療創始者。羽田野式インナーマッスル理論考案者。

平成20年神奈川県相模原市橋本に、はしもと接骨院を開業。
平成24 年3月 NPO 法人日本電気治療協会を設立。
全国の接骨院に治療技術「羽田野式」を指導する。セミナー受講生は1000人を超え、全国に300を超える認定院を持つ。著書に『体の不調の90%は「腸腰筋」だった』がある。

 

【会社情報】
はしもと接骨院
住所 : 〒252-0143 神奈川県相模原市緑区橋本2-10-24
Tel : 042-705-9622
HP:http://hashimotosekkotuin.com