前回は、インナーマッスルとアウターマッスルの関係についてお話をさせていただきました。今回はインナーマッスルの中でも1番大事な筋肉「腸腰筋(ちょうようきん)」についてお話しさせていただきます。
腸腰筋とは、背骨(腰椎)の横から股関節の内側に張っている筋肉です。腰骨の内側から指3本のところ(腹直筋と腹斜筋の間)に指を奥へし込むと触れる筋肉、これが腸腰筋です。
一説には「丹田」とも呼ばれ、身体の中心と言われている場所です。
では、この筋肉がなぜ重要かと言うと。上半身と下半身を結ぶ唯一の筋肉であり、いろいろな作用を持っているからです。
・足を上げる
・座っているときに骨盤を立てる
・姿勢を維持する
などの作用があり、その他にも呼吸や自律神経に大きな関わりがあると言われています。
この筋肉が弱くなることによって何が起きるかと言うと、呼吸が浅くなったり、自律神経の不調が起こったり、膝、足首、腰、背中、首、肩、頭、肘、手首など体の様々なところに痛みを出す可能性があるわけです。
しかも、骨盤を支えられなくなることにより、猫背、足が上がらないことによる捻挫、老化による転倒などが起こります。
また、基礎代謝を司る筋肉なので、この筋肉が弱ることにより、体温が下がり、代謝が落ち、病気にもかかりやすくなるとさえ言われています。
まさに、体の中心と言える筋肉なんです。詳細を知りたい方は、私の著書である『体の不調の90%は「腸腰筋」だった』をお読みいただけるとわかります。
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さて、次回はこの腸腰筋をどのようにして鍛えるか?そして、どのようにして弱化を防ぐか?をお伝えしたいと思います。