【ワイン食堂 OWVO】
神奈川県相模原市南区相模大野7-14-9 グリーンシティビル1-A
TEL 042-866-3775
【営業時間】
《月〜土》18:00~0:00(L.O.23:00)
《定休日》日曜日 ※月曜が祝日の場合は、日曜営業、翌月曜休み
「ワイン食堂OWVO」を経営する、オーナーシェフの鈴木竜一さん。イタリアンの可能性を追求しつつ、「料理を味わう雰囲気作り」や「お客様との繋がり」を大切にする。ここはいつ訪れても、世代を超えたさまざまなゲストが笑顔で集っているのが印象的だ。そんな至福の宴を彩る料理には、鈴木さんのある想いが込められているという。
「修行時代は自分が調理した料理を、どのようなお客様が召し上がるのかをわからずに作っていました。しかしお客様の顔が見えた方が、年齢や性別に合わせた微妙な味付けや火入れがしやすい。そう思ったのが、独立を決心した理由です」。
シェフの鈴木竜一さん。人柄を表す丁寧な仕事が光る。“超“が付くほどの高校野球ファン。
2015年にオープンしてから今年で丸9年。住宅地という立地柄、人通りは少ない。それならば、認知度や回転率を上げるより、ゆっくり腰を下ろして寛いでいただく雰囲気を作る方が良いと判断し、そのためにはどうしたらよいか?を模索し続けた。
流行りに流されない、誠実で地に足の付いた仕事は、やがて人が人を呼び、またたく間に人気店へと成長する。
ゲストの多くは30代〜60代。地元の人や仕事帰りのビジネスマン、OLなど客層は幅広い。「とにかく何を頼んでも美味しい」「居心地がいい」。OWVOファンは口を揃えてこう言う。
お店の人気メニューは「鮮魚と茗荷のカルパッチョ」と「健美豚の香草パン粉焼き」。東日本大震災の後、地元・福島県の食材を使用した料理を、と考えた矢先、会津地方で健美豚の美味しさに触れた。
その旨味や水分を逃さずに、低温でじっくり火入れをした「健美豚の香草パン粉焼き」は、鈴木さんの地元愛もぎゅっとプラスされ、一度食べたらまた食べたくなる一品だ。
「お店は、料理やお酒を提供する側、される側の両方の良い関係があって初めて継続出来ることをお客様から教えて頂きました」。
それは、突き詰めたプロフェッショナリズムの先に見えた原点回帰。「この先は、子供食堂を通して、食事の楽しさを子供たちに伝えていきたい。あとは人材育成に力を入れ、店舗展開も視野に入れていきたいです」。
食を通じて未来を見据える鈴木シェフに今後も目が離せない。