前回、インナーマッスルは支える筋肉というお話をさせていただきましたが、 ぎっくり腰とインナーマッスルの関係をご存知でしょうか?
「ぎっくり腰は、癖になる」などと言う都市伝説がありますが、あれは嘘です。
インナーマッスルとは支える筋肉なので、いわゆる扉で言うと『蝶番』みたいなもので、アウターマッスル(いわゆるトレーニングで鍛えられる大きな筋肉)は『扉』になります。
ではみなさん、想像してみてください。
「ボロボロになった蝶番」に「大きな重い扉」を付けるとどうなるか? どうでしょう?扉を動かせば動かすほどどこが壊れますか?そうです。「蝶番」なんです。
では「インナーマッスルが弱った状態」でアウターマッスルを鍛えると、100円ショップの蝶番に鋼鉄の扉をつけて開け閉めしているようなものなので、実はインナーマッスルが壊れるんです。
いわゆる「ぎっくり腰」「五十肩」「寝違え」「筋違い」「肩こり」「膝痛」の原因となり、これがさらにひどくなると、ヘルニアや脊柱管狭窄症、手のしびれや足のしびれ、坐骨神経痛などに発展するわけです。
では、先ほどお話しした「ぎっくり腰は癖にはならない」というのはどういう意味かと言うと、皆さんは扉が壊れた時、蝶番を取り替えることなく、壊れた蝶番のネジを締めているだけなんです。だからまた外れる。当然ですよね。
何が言いたいかと言うと、どこが壊れたか?がわかっていないので、どこを治していいのかがわからないわけです。
なので、ぎっくり腰、寝違え、五十肩になった後は弱っているインナーマッスルを“見つけて”鍛えてあげれば癖にはならないわけです。
実際に下の写真のように、ぎっくり腰の人もインナーマッスルをちょっと使えるようにするだけで、これだけ変化が出るわけです。皆さんは、その腰痛、肩こり、神経痛、猫背諦めていませんか?実はそれはインナーマッスルを鍛えてあげるだけで、簡単に解決できるものかもしれません。
では、次回は最も大事なインナーマッスルと言われている「腸腰筋」についてお話をしたいと思います。